脂漏性皮膚炎の原因とは?|頭皮に痒みがあるなら薄毛に注意!
脂漏性皮膚炎の原因|頭皮に痒みがあるなら薄毛に注意!
気温・湿度が上がり、紫外線が頭皮に当たると頭皮に炎症が起きやすくなります。
頭皮の炎症は、いくつかありますが、その中でも発生しやすいのが「脂漏性皮膚炎(しろうせいひしえん)」です。
脂漏性皮膚炎は、放置していると、抜け毛・薄毛を加速させてしまうので、注意が必要です。
脂漏性皮膚炎は、皮脂が分泌しやすいところに炎症が起きます。皮膚が赤くなり、痒くなります。皮膚は荒れて、剥がれ落ちた皮膚がフケとなって落ちてきます。
薄毛を心配する方で、フケや痒みの症状を訴える事が多いのは、脂漏性皮膚炎で、抜け毛が多くなったりすることが多いんですね。
脂漏性皮膚炎の原因は、皮膚にあるカビの一種(マラセチア真菌)が増殖することで発生します。
実は、頭皮には、細菌やダニが数億匹いると言われています。
頭皮に細菌やダニがいると不潔のような気がしますが、適度なバランスで存在することで、頭皮環境を保っています。(お肌にいる細菌も同じです)
そのバランスが崩れた時に、マラセチア真菌が増えてしまうことで、脂漏性皮膚炎になってしまいます。
では、脂漏性皮膚炎になってしまうキッカケになる原因は何でしょうか?
原因1:頭の洗いすぎ
脂漏性皮膚炎になる方の傾向として、頭をしっかり洗いすぎ、があります。
頭を清潔にして何が悪いの?と思うかもしれませんが、頭を洗いすぎると、健康な頭皮にいた細菌・ダニが死んでしまい、頭皮環境が悪くなってしまいます。
また、フケが出ると洗い方が足りない、と思ってさらに洗ってしまいます。
そうすると、頭皮に良い働きをする細菌がいなくなり、頭皮の荒れや、フケの増加につながります。
頭の痒みやフケが多くなってきたら、しばらくは、シャンプーは使わずにお湯だけですすぐようにしてください。
原因2:洗浄力が強いシャンプーを使っている
ドラッグストアなどの市販シャンプーは、洗浄力が強いので痒みやフケが出る方はシャンプーを変えていただきたいです。
洗浄力が強すぎるシャンプーで、頭皮を洗いすぎると、良い働きをする細菌がいなくなって、炎症になりやすくなります。
市販シャンプーには、台所洗剤にも使われているような、頭皮に悪い成分が入っていることが多いです。
成分にラリウル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムの文字があったら使うのは避けたほうがいいでしょう。
どのシャンプーがいいか迷ったら、アミノ酸系のシャンプーを使ってみてください。
原因3:ビタミンB類が不足
ビタミンB2、B6の不足が、脂漏性皮膚炎の症状を悪化させると言われています。
ビタミンB2は、レバー、納豆、卵など、ビタミンB6は、にんにく、鮭、さんま、まぐろなどに多く含まれています。
食生活が崩れているようなら、ビタミンB2,B6を中心に、バランスの良い食事に戻すことも大切です。
脂漏性皮膚炎は、再発をしやすく、一度治っても再発し、慢性化するパターンが多いので、治っても気を付けたい皮膚炎です。
薄毛の心配もあるようでしたら、痒みやフケには敏感になり、脂漏性皮膚炎の悪化をできるだけ抑えるようにしてください。